大切なもの

あんたやあんた達の歌をうたおう

灰色の壁に投げた石が影になって夜に溶け込む 盗んだ菓子を頬張っても離した思いは戻らない 帰れなかった校庭でお前は何を見ていた 蹴飛ばされた帰り道でお前は何を見ていた 騒がしい国道に消された叫びジェスチャーだけじゃ掴めなかった 首にかけてた銀の鍵…

アチラとコチラ (完結)

3つ目 出来過ぎた展開に、都合の良いタイミング。 この話をもし小説として書くのなら、プロットの段階で大幅に修正しなければいけなくなるだろう。 まるで、ご都合主義の王道を行くようなストーリー。3つ目の岐路は、そんな事例の連続で作られていった。 …

アチラとコチラ (2つ目)

2つ目 駅前の公衆トイレ 風が強い静かな夜 階段で見た腕時計 記憶に強く残っている場面がある。 それは匂いや音を伴い、時間が経っても薄れることなく頭の中に存在し続ける。 私が経験した2つ目の人生の岐路は、そういったいくつかの場面の先に用意されて…

アチラとコチラ (1つ目)

並行世界、パラレルワールド。 呼び名は何だっていい。滑稽な話に聞こえるかもしれないが、私はそういった世界の存在を信じている。 私が生きている世界、私が生きている別の世界、そして私が死んだ世界。 宗教的な話や非科学的な話をしたいのではない。ただ…

残った欠片との別れ 

雪が降った木曜の朝8時、ブラックももひきをはいた私は、リクライニングチェアーに腰掛けて、口を大きく開いていた。 目の前にはマスクをしたインド系歯科医。 彼のタレ目に見守られ、これでもかとリピートされるクリスマスソングに包まれながら、残り1本…

告知

Amazon Kindleストアで電子書籍「アーティフィシャル・フラワーズ」を出版しました。 この作品のテーマは、「偽物」「本物」「血の繋がり」そして、「人を好きになること」です。 こちらには、表題作の他にもう一編、自分にとって思い入れの深い作品である「…

13インチの鎮魂歌

腕を押さえてめくるスウェット 横に走った赤い線 ミミズみたいな赤い線 外に出せずに向けた刃 二個目の蛍光灯が点滅する 為すすべがなくて無言で笑う 楽しくもないのに手を叩く 「縦に引いたらマルバツができる」 勝っても負ける真っ赤なゲーム 角はいつだっ…

三つのお知らせ

皆様、こんにちは。 今回は、三つのお知らせがあります。 まず、一つ目なのですが、Amazon Kindle ストアで電子書籍「今川焼きとナポレオン」を出版しました。 以下が、あらすじの書かれている商品ページになります。 今川焼きとナポレオン 作者: 高岡ヨシ …

12年かかって見た景色

12年かかって見た景色。 12年前。 お金も、仕事も、居場所もなかった。 12年前。 「柱もねぇ、壁もねぇ、床板まともにはまってねぇ」幾三ハウスから始まった生活。 ダンボールをタンスにし、結婚記念日にウェンディーズのバーガーセットを食べていた。…

ご報告

自身の作品である「歩けばいい」が Amazon × よしもとクリエイティブ・エージェンシーが主催する「原作開発プロジェクト」において優秀賞を受賞しました。 ドアが開き、橋がかかった事がとても嬉しいです。 作品を読んでくださった方々、選んでくださった方…

今が永遠に続きはしない

三月になりました。 相変わらず時間は駆け足です。 何というか、誰かに五時間ほどちょろまかされている錯覚に陥ります。 最近、子供の頃よく耳にしていたオノデン(秋葉原にある電気屋さん)のCMソングが頭の中で流れます。 宇宙的な歌詞で電気の世界を紹介…

整いました

皆様、お久しぶりです。 2018年 2月22日 出版登録の手続きが済み、約3ヶ月遅れの新年がやってきました。 ちなみに昨夜見た初夢は、明け方の浅瀬で猫餌を仕分けするというものでした。 目覚めて頭に浮かんだ言葉は、明けましてトゥナイト。 就寝前に…

いじめサバイバー

僕はサバイバー 生きるために背中を見せた いじめサバイバー 僕はサバイバー 立ち向かう勇気を持てなかった いじめサバイバー 僕は逃げた 生きていたいから 逃げ続けた 後ろを振り返らず 目を瞑りただ走った 出来るだけ遠くへ 手が届かないほど深くへ 追いつ…

嫁に頭が上がらないわけ

2月14日、カナダでは今日がバレンタインデーでした。 この日は大好きなチョコレートの日であると同時に、自分たちの結婚記念日でもあります。 同じ名字になってから11年目の記念日、自分は今年も仕事でした。 籍を入れる時、忘れないようにと分かりやす…

行き場のない感情は、どこへ流せばいいのだろう

皆さんには学校や職場、もしくは住んでいる街などに自分1人になれる場所がありますか? 自分は、あります。 というか、新しい所へ行くと、まずその候補地を探します。 小さな神社の拝殿裏 人気のないデパートの屋上 決まった駅の階段下ベンチ 誰も使ってい…

ハッシュタグ「人間を出せ」

前回の記事の続きです。 yoshitakaoka.hatenablog.com ハッシュタグ「人間を出せ」の世界。 これ、個人的に十分あり得る未来だと思います。 自分が例えに出した2037年、今から20年後の世界なんですけど、現在の進化のスピードを考えたら、きっと想像以…

愛しのタテ耳と、白い靴下

突然ですが、自分はネコが好きです。 正確に言うと、「好き」という気持ちで収まりきれないほど、愛しています。 あの、顔。あの、仕草。お腹なんか見せちゃうものなら、もう至福の極みです。 何なんですかね、ネコって。何で、あんなに可愛いんですかね。 …

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