報う

八月が両肩にのっかる

バケツに入れても消えないってさ

 

綺麗なガラスは悪意を通す

頼んだ覚えはないんだけどな

 

隅の隅

奥の奥

 

ここにいるってよく分かったね

 

ぶつけられたのはボールじゃない

こんなに痛いのはボールじゃない

 

塩素が空気に色をつける

 

もう

一人になりたい

 

このまま壁に溶け込んで

晴れた日の景色になりたい

 

あっちにいったら抜けられるって

これを飲んだら忘れられるって

 

でも

やっぱり帰るよ

まだやることがあるから

 

今朝聞いたのは水の音

蛇口から漏れる水の音

 

一滴一滴のこさず拾う

それが今できることだから

 

古い畳に寝転がる

ブルーハワイの羽が回る

 

六時まで待って天井に誓う

 


いつか報ってやる
いつか必ず報ってやる

 

 

空を飛ぶように言葉を書いて

この時間を報ってやる

 

潰されてきた言葉を出して

僕とあいつと

あの子を報ってやる

 

それがあの日に立てた計画

決して消えない八月の計画

 


随分と待たせたね

あともう少しだから

 

 

f:id:yoshitakaoka:20180528120828j:plain

 

 

© Copyright 2016 - 2018 想像は終わらない : 高岡ヨシ All Rights Reserved.