午前二時の哀歌

チョークの粉を体に浴びて

黒板の枠を飛び越える

 

素足で履いたエアジョーダン

真っ白なままで高く跳ぶ

 

黒目の奥が本当の正体 

教室のライトじゃ照らせない

 

椅子を蹴られてうずくまり

赤子の目線で床を這う

 

服に残るバニラ

頭上で割れる卵

 

シャツを脱いで素肌を晒し

その日の匂いを削ぎ落とす

 

大丈夫?

まだ笑ってる?

 

大丈夫

笑ってる

 

ケラケラ

ケラケラ

涙を流し

 

ケラケラ

ケラケラ

手を叩く

 

 

真っ赤な染みに手を振って

踏まれた影を振り払う

 

窓から抜け出す午前二時

消えた覚悟の背中を探す

 

我は石になる

我は花になる

 

揺れる灯りに望みを託し

両手を合わせて目を瞑る

 

何十回目のさようなら

震えた息が宙を舞う

 

黒と白

白と黒

 

何匹目かの猫が横切り

月が沈んで日が昇る

 

大丈夫?

まだ笑えてる?

 

大丈夫

笑えてる

 

ケラケラ

ケラケラ

涙を流し

 

ケラケラ

ケラケラ

手を叩く

 

 

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