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「五厘クラブ」と、衝動について 

「五厘クラブ」

この言葉を聞いて、皆様は何を想像しますか?

 

自分は「五厘クラブ」というタイトルの電子書籍を、Amazon Kindleストアで販売しております。

どこの馬の骨ともわからない奴が書いている上に、訳の分からないタイトルですよね。

ですので、勝手にキーワードの押し売りをさせてもらいます:

 

  団地、昭和、兄弟問題、仲間、いじめ、抗争、カナダ、留学、英語、生前葬

 

以上の単語、いずれかにビビッときた、あなた様。ストライクでございます。

 

自分は、読んでいただけたのが分かる度に、パソコンの前で手を合わせます。

これは、大げさな表現ではなく、実際にそうするのです。

それほど、書いた作品が読まれるというのは、自分にとって嬉しい事なのです。

作品を書いて満足するだけなら、Amazonには出しません。

完成したものを、こっそり新規フォルダに仕舞い込み、夜中のポッキー&ココアのお供にして、ニタニタしながら独り静かに楽しみます。

今回、自分が書いたものを、ニタニタフォルダに入れなかった理由は、頭にあるアイデアを誰かに読んでもらいたい、という衝動でした。

 

カナダに移住して10年。

ツテも貯金も何もないところから、生き残る事だけを考えて、やってきました。

結婚して、ビザを取って、学校出て、就職して、家買って。

「ブレーキは敵だぁ!」という脳の指令通りに突き進み、やっとのことで一息できる場所に辿り着いた自分を待っていたものは、ポッカリと穴の空いた気持ちでした。

 

あれ? この後、一体、何をすればいいんだ?

 

皆様に助けられ、ありがたくカナダで生きていける基盤が整った後、それを維持するだけの生活を送るイメージが、どうしても自分の頭には浮かびませんでした。

もちろん、車、家のローン、そして何より日常生活を支障なく送るため、仕事は続けてます。しかし、そういった物理的な事よりも、自分が先をイメージ出来なかったのは、感情面です。

毎日、悶々として、自分の気持ちの折り合い場所を探していたあの頃、いつも心に現れる記憶がありました。

それは、まだ日本にいた時に、ソニーのハンディカムで撮った映像。

自分には、とても不思議な出会い方をして、入ったグループがあります。

男9人で構成されていたそのグループの中で、自分は、生きてきた人生の約9年間を、その仲間と一緒に過ごしました。

冗談みたいに、毎日、休みなく。

 

まだ Youtube もなかった、あの時代。

自分たちは誰に見せるでもなく、ハンディカムを使い、オリジナル映像を制作していました。

荒削り極まりない映像集でしたが、企画構成はもちろん、大道具、小道具作成に、ロケハンや衣装制作など、全て自分たちで行っていました。

記憶に鮮明に残るその映像がよみがえる度、続きがしたい、という衝動は抑えきれなくなっていきました。

住むところが離れすぎて継続が不可能になったけど、「もう終わり」なんて思ったことは一度もなかった。

 

あれからずっと自分の頭に溜めているアイデアを、表現したい。

その衝動が、この「五厘クラブ」を書くキッカケでした。

 

通常の仕事に加え、次の作品と並行してブログを始め、誰に頼まれた訳でもなく忙しくなっている生活ですが、とても充実しています。

表現できるって、嬉しくて、とてもありがたいことなんです。

 

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(夕日のラインと、ムスコーカチェア。座りにくそうで、座りやすいんです!)

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